露地物の小粒の美味しい苺が出回る季節が待ち遠しいですね。
おそらく私たち日本人が一番好きなケーキの第1位であろう苺のショートケーキ。
実は日本生まれのケーキだってご存知でしょうか?
スポンジケーキと生クリームと苺だけという、とてもシンプルなケーキ。
しっとり柔らかいスポンジケーキに、口に入れれば溶けてしまう生クリーム、歯ごたえと言えば苺だけ。
ヨーロッパの人々からすると、この組み合わせは考えられなくて、何とも頼りない感じのケーキという印象なのだそうです。
でも、そういえばパリの郊外のシャンティイに行ったとき、お城のレストランのメニューにはクレーム・シャンティイ(つまり砂糖を入れて泡立てただけの生クリーム)という名前のデザートがあって、それにベリー添えのものもありました。
たっぷりのクレーム・シャンティイの下にたくさんベリー類が隠れているというだけのデザートです。
フランスで食べたスイーツの中では、これが一番ショートケーキに近かったです。
生クリームなしでショートケーキは、本当に難しい。
乳脂肪を口に入れた時のあの滑らかな口溶けを、他の何かで代用することは難題中の難題。
でも、「食べて美味しい」ことだけは妥協せずに作っています。
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